ジオメトリック・トイ・サーカス!!

まずは百聞は一見にしかずということで下のリンク先でちょちょっと遊んで見てくださいな。

http://www1.ttcn.ne.jp/~a-nishi/g_toy.html


ドウデシタ?アタシも一時期、こういうのにすっごくハマっていたのだ。ジオメトリック・トイ、いわゆる幾何学おもちゃの歴史は古い。こういったものは人間の認識能力、というか認識システムの盲点のようなものと絡んでいて、論理的にいろいろ考えても面白い。(例えば、立体なんかじゃないんだけど、エッシャーなんて絵描きさんの絵はすばらしい。もうちょっと詳しくというお方にはダグラス・ホフスタッターの「ゲーデルエッシャー、バッハ あるいは不思議の輪」という本がおすすめです。かなり難しいけど。アタシはバッハのおもいっきり宮廷って感じのバロック調の音楽はちょっとだめで、無伴奏チェロとかバイオリンとかゴールドベルク変奏曲あたりならいける口なんだけどなア。)


まあ、こんな小難しいこと言わなくても子供にだって(そして大人にも!)面白さがわかってしまうというというのはすごいと思う。似たようなおもちゃはけっこうレイブなんかでも売ってるの見たことあるな。タングルとか。アタシも一時期携帯のストラップにつけてグルグルまわしてたっけ。今は部屋のライトの紐の先にくっついてクルクル廻ってる。


こういうのって3次元的な展開をしめすVJ的な映像・・・・というか構造物みたいで面白い。もともとVJの映像の走りは実験映像というより科学者や数学者が見出していたフラクタルだったんだろうなあ。なんせ50年代、60年代といった初期のコンピュータの歴史と沿うように発展してきたのが複雑系の科学なんだから。まあ、それがカプラの「タオ自然学」やらカスタネダの本やらヒッピームーブメントとやらで、LSDで見えちゃった画像(開口健に言わせれば「まぶたの裏に満ちる、極彩色の光の散華・・・・だったカナ?」がマンダラやらチベット仏教法華経とかぶってしまって、そいでもってニューエイジムーブメントが起こったとサ。そいでもってそれにのってニューアカデミズムってことで80年代に出てきた中沢新一やら島田裕己といっ宗教学者は90年代初頭にオウム真理教の肩を担いでしまい(中沢はオウムの裁判で弁護したいと山田詠美との対談で発言。島田裕己にいたっては「第七サティアンサリン製造機はゼッタイにない」と言い切って大学を辞職。やーれやれ、である)バブルにやられたニューエイジムーブメントはほぼ完全にとどめをさされたってワケ。ようするにみーんな夢を見すぎてしまったのだ。ニューエイジャーってやつは。そしてあの、甲殻機動隊押井守上野俊哉の対談で上野が言ったように、「超近代というのは前近代と変わらない」のだ。ってワケで複雑系フラクタルというサイバネティクス量子力学、熱力学、物理学といった最先端の科学と前近代的チベット仏教との邂逅はキチガイニューエイジ宗教になってしまった。もちろん、この下で書いたように窪塚クンもそのうちの一人。だからこそ、こういったニューエイジやヒッピー、カウンターカルチャーの現在のサブカルチャーへの連続性や、それが生み出してしまった悲劇を知らない、ニューエイジトラベラー、デジタルヒッピーといった新世代は、そういった前の世代の苦痛や失敗を知らないがゆえに、消費社会への抵抗でも反抗でもなく、その気晴らしとして旅に出たりレイブに行くのだ。ドラッグは改革のためでもなく、新種のアルコール、新しい発泡酒の一種みたいなモノ。テクノミュージックはアンダーグラウンドレジスタンスではなく、オーバーグラウンドなクラブというレジャーランドのBGMに過ぎない。ま、そんなこと誰も考えずにシーンを消費しているんだろうけど。だからこそ、アタシはレイバーやクラバーがキライなのだ。ま、オマエモナーって言われても言い返せないんだろうけど。


さてさて、話がずれてしまったので元に戻そう!レイブやらクラブに行ったり、マックに添付されたソフトのヴィジュアライザーを使ってテクノやらをフラクタル状の画像で見て楽しんでる人って複雑系の科学とか哲学って全然気にしてないんだろうなあ。なんでだろ?すっごい面白いのに。オウムとかと自分ってまったく関係ないって思ってるんだろうなあ。たいして変わらないような気もする。まあ、それはアタシだけなんだろうけど。こういった部分でオマエモナーって言えるヤツが友達にいないのはツライなあ。よく考えたらオマエモノーってコミュニケーションはネタなんだから、まあ、仲がいい証拠なのカモ。


ちなみに2001年の某W大学反体制ノンセクトの一部のシュプレヒコールは「ナンセンス!」ではなく、「逝ってヨシ!!」。「意義なし!!」ではなく「オマエモナー」だったんです。イヤ、実話ですよ。マジで。


あ、さらにここまで読んでくれた奇特な方に追加情報をプレゼント。多分、10へえくらい、かな?アタシの友人で時折DJ MAYURIと遊んだりする人がいてその人の情報では今年のメタモルフォーゼが苗場になったのはなんと、日本HOWランド遊園地がしょぼーい動物園を設置することになって、レイブのせいで動物が不眠症になり、精神的に良くない、という理由で却下されたそうです。てゆーか、あんなしょぼい遊園地に動物園なんかつくってもよけいしょぼさが増すだけ!余裕で一万は入るイベントをそれで蹴るなんて・・・・何考えてるんだーーーーーー !!!去年はあんなにきれいな雲海から登る朝日やら、おまけに間違えて逝ってしまった富士山六合目からの夜景がすっごくきれい(だけどおかげでROVOが見えず、さらに駐車場でシャトルバス2時間待ち・・・・)だったのに・・・とりあえず「日本のレイブの夜明け」と(鶴見済清野栄一)に言わせたレインボー2000というイベント発祥の地でもう二度とレイブが開かれないのはアタシ的につらいなあ。なんでだれもこのこと知らないんだ?レイバーはちゃんとイギリスのクリミナル・ジャスティス・アクトの時みたいにちょっとはポリティクスをしろよー っていいたい、な。まあ、無理なんだろうけど。(それを考えると「風営法」という歌を作ってたYOU THE ROCKはほめてあげたいと思う)